くまのつぶやき

かんがえる、きめる、はかる、つくる、つたえるにまつわるスキルやテクニックを書いてます。ときどき、はたらきかたとか、気になったこととかも。

フォントは2種類まで

こんばんは、くまごろうです。

今回の「わかりやすいスライドのつくり方」はフォントのお話です。

と、その前に、ひとつ”スライドのつくり方”に共通すること、補足しますね。

パワポは自由度が高いけど、あえて”しばり”を作ったほうがわかりやすくなる

前回から書き始めた「わかりやすいスライドのつくり方」、記事を書き起こしながら、”しばり”だらけだなあ、と感じました。

スライドづくりをはじめたころ、いろんなことやってみました。

やってみたけど、ことごとくわかりやすさにはつながらず、いまのスタイルに落ち着きました。

そのうえで「わかりやすいスライド」ってなんだろう?と考えてみました。

すると、ひとつの解釈として”しばり”=”ルール”や”制限”を設けたほうがわかりやすくなる、ということです。

もそっというと、”やらないことを決める”、それが作るときの悩みをなくし、相手に伝わることにつながります。

 

ということで、これからしばらく、僕の失敗体験にもとづき見出した”やらないこと”をお伝えしていきます。

 

前置きが長くなりすみません^^;本題に入りますね。

なぜフォントを2種類までに絞るのか?

スライドは文字や図、表、グラフなどの情報で構成されています。さらに文字の大きさ、強調するための囲み、色使いなどなど、ものすごい情報量になります。

しかし、人が一度に受け取り、理解できる情報量は、あなたが思っているよりも、はるかに小さいです。

なので、いかに肝心の情報を伝えるために、余計な情報を省く、これがスライドづくりでは大事になります。

このとき、フォントがたくさん用意されているからといって、あれもこれもと使ってしまうと、フォントの数だけ受け取る情報が多くなります。

なかには、フォントの違いが、何かを意味するのではないか?と思う聞き手もいると思います。

そうなってしまうと、情報量は多いし、考えさせられることは多くなる。

「聞き手に伝わってほしいメッセージ」が、まったく伝わらなくなるのです。

だから、フォントはできれば1種類、多くても2種類に絞り、フォントの違いによる無駄な情報量の増加を省きましょう。

WindowsPCに普通にインストールされているフォントを選びましょう

かわいいフォントやかっこいいフォントいろいろありますよね。

でも、そういうので作ると、あなたのパソコンではキレイに見えるけど、他人のパソコンやプレゼンルームのパソコンで見たら、あらら、ってことありませんか?

僕も作り始めたころ、よくやってしまいました><

お客様に送るパワポに特殊なフォントを使うと、お客様先でなんだかおかしなバランスで表示されて評価ダウンってことにもつながります。

だから、僕はフォントは次の3つのどれかにしています。

いずれも普通にWindowsPCでMS Officeがインストールされていれば、使えるフォントです。

それぞれの僕の使い方をお伝えします。

本文はMS Pゴシック

フォントにPとつくものは「プロポーショナルフォント」というもので、文字ごとに最適な幅が設定されます。

僕はプロポーショナルフォントのほうが、文字ごとに適切な幅なので、適度に間隔があってバランスがよいと、感じてます。*1

ちょっと参考までに載せます。

f:id:kumabro:20140218204836p:plain

いかがでしょうか?

文字がすべて同じ幅の「MSゴシック」と、文字ごとに幅がことなる「MS Pゴシック」どちらがお好きでしょうか?

これは好みもあるので、どちらでもいいかなと思います。

大事なことはどちらかに決めたなら、そのスライド、パワポのなかでは、本文のフォントは統一することです。

タイトルはHGP創英角ゴシックUBで

タイトルはそのスライドをひとことで表した情報です。だから”ひとことメッセージ”にふさわしい力強いフォントがいいと思います。

いろいろなフォントのなかで、僕はHGP創英角ゴシックUBを気に入ってます。

ここでも「HGP」なので「プロポーショナルフォント」、文字ごとに最適な幅となるフォントを使っています。

本文とタイトル、ともに幅の見た目がおなじになるフォントを選ぶことも大事です。

人は無意識のうちに、”違い”を感じ、それを感じたら最後、どんなにメッセージがよくても、その違和感のために、なんにもアタマに入っていかない、っていうことがありますので。

f:id:kumabro:20140218210605p:plain

 

メイリオはタイトル、本文の両方に使えます。

Windows XPのサポート終了が近づき、お仕事パソコンもWindows7が主流になり始めています。

そしてWindows VISTA以上に標準でついてくるフォントがメイリオです。

「明瞭」が名前の由来だけあって、やさしくみやすいフォントです。

最近は可能な限りメイリオで書くようにしています。

このフォント、タイトルにも本文にも行けます。

f:id:kumabro:20140218210027p:plain見やすさ、ゴシック体のようだけど、どこかやわらかい感じが好きです。

ただ、使っていると難点もあります。

メイリオの難点

  • MS Pゴシックと比較すると、文字幅が少し大きい
  • 図形内に文字を書き、上下中央に配置した時、気持ち上についているので、バランスが悪く感じる

なので、 使いどころを考えながら、という感じです。

 

今回のまとめです。

まとめ

  • フォントは多くても2種類にする
  • フォント幅はタイトル、本文で同じものとする。

 

 たかがフォント、されどフォント、使い方、使う種類、気をつけてみるだけで、スライドの印象がだいぶ変わりますよ。

 

ではまた!

 

 

*1:感覚なので人それぞれです

copyrights kumagorou all rights reserved.