そろえる
今回のテーマは”そろえる”です。
"そろえる"ことで無意識に発生する"違和感"をなくす
今回のお話はとても細かいことなので、ちょっと受け入れがたいかもしれません。
でも僕がスライドを作ったり、見てきた経験から、”そろえる”ことの重要性はとても痛感しています。
いってることはとてもいいし、論理的にもしっかりしている。でも、なんだか、メッセージを受け止めようとしないこと、あるんです。
そんなときによくよく観察すると、スライド上の物体が微妙にずれているんです。
それが気持ち悪いと思い始めたが最後、もう上の空になります。
僕自身が作ったスライドでも、聞き手が理解してくれようとしてくれているけれど、なんだか話が噛み合わなかったり、納得してもらえないことあります。
そんなとき、あとからスライドを見返すと、この微妙な大きさや位置のズレが見つかることあります。
人はアンバランスなものや、調和を乱すものを見つけると、無意識のうちに、それを危険と感じ、遠ざけようとするのかもしれないです。
だからこそ、せっかくあなたが作ったすばらしいメッセージを聞き手に届くように、きちんと”そろえる”を意識することが大事になります。
では、2つの”そろえる”について、お話していきます。
大きさはきっちり”そろえる”
パワポでスライドを作るとき、言葉を四角形や円の中に書きますよね。
この四角形や円の大きさ=幅や高さをそろえてあげたほうが、受け手が違和感を感じにくくなります。
図:ちょっとずつずらしたサンプル
このスライドはそれぞれの大きさが違います。
このくらいあからさまに違いがあると、聞き手はこう感じます。
「図形の大きさによって、なにかいいたいことの強さが違うんだろうな」と。
仮にあなたがまったく意図してなくても、聞き手にそう受け止める可能性が大きいです。
だから、メッセージの強さが同じならば、図形の大きさもそろえておいがほうがいいです。
大きさのそろえかた
マウスで頂点の位置を調整するのもいいですが、ちょっと面倒です。
なので、僕は図形の幅と高さを数値で指定します。
1つ基準とする図形を決めたら、その幅と高さをメモします。
それで、同じ強さのメッセージの図形をすべて選択し、右クリックし「オブジェクトの書式設定」を選びます。
そこから「図形のオプション」の「サイズ」で”高さ”と”幅”を直接指定します。
図:パワーポイント2013の図形の書式設定画面
一見すると、「ミリ単位で・・・」と言葉を失うかもしれません。
でも、これが一番確実、かつ最短で同じ大きさに”そろえる”方法だと思います。
このちょっとした手間をかけるだけで、図形の大きさ違いで「大きいほうが強く言いたいことなんだよね?」といった誤解をなくせますよ!
位置をきっちり"そろえる"
大きさに引き続き、大事なことは図形の位置です。
人間ってすごいもので、ちょっとした違いに敏感に反応します。どんなにいいことをいっていても、無意識のうちにアンバランスなものには拒否感を感じます。
図:2つのオブジェクトで構成しているスライド
お気づきになりましたか?
気づいてしまうと、もう気持ち悪くて仕方なくなると思います。
実は右と左の箱、縦位置が1mmずれています。
この大きさなので気づきにくいかもしれないです。でもA4サイズの紙で見たり、プロジェクターで投影したりすると、その違いたるや、明白です。
そうなると、見ているものが気持ち悪く感じて、メッセージが入ってこなくなります。
位置のそろえかた
位置をそろえたい図形を選択して、「書式」タブから「配置」をクリックします。そうするとそろえたい方法を選べますので、それで完了です。
図:パワーポイント2013の配置設定の画面
では、今回のまとめです。
まとめ
- スライド上の図形の大きさをそろえる
- 図形の大きさは、基準を1つ決めて、書式設定で一括設定する
- スライド上の図形の位置をそろえる
- 位置は書式メニューの配置でそろえる
それではまた。
*1:たかだか1mmの違いですが、ここを手抜きしたがために、なかなか話を聞いてもらえないこと、多々ありました^^;