1スライド、1メッセージ
こんばんは、くまごろうです。
わかりやすいスライドのつくり方、第1回目は「1スライド、1メッセージ」です。
さまざまなスライドや図解の本でも、まっさきに取り上げていることですね。
僕もまず最初に教わったことが「1スライド、1メッセージ」でした。
「1スライド、1メッセージ」ってなに?
「スライド1枚につき、相手に伝えたいことは1つに絞りなさい」と、僕はとらえています。
いっていることは、ごくごくあたりまえですよね。
でも、これいざやってみると難しいんです。
なぜ「1スライド、1メッセージ」が難しいのか?
この記事を書くために、自分でも考えてみました。
スライドづくりをはじめたころ、「1スライド、1メッセージ」といわれても、ついあれも、これもと盛り込み過ぎてました。
わかっていても、できない。
いま、振り返ってみるといくつか思い当たる節があります。
- 自分がいいたいことを絞りきれていない
- 問題や課題について、自分が理解しきれていない
- 相手が聴きたいことを理解できていない
どれも「1スライド、1メッセージ」を阻む大きな原因です。
振り返ってみると「問題や課題について、自分が理解しきれていない」が、大きな原因だと感じます。
なぜ自分が理解できていないと「1スライド、いっぱいメッセージ」になるのか?
自分が理解しきれていないけど、人に説明しないといけないとき、人は無意識のうちにいろんな手を使って、相手をけむにまこうとします。
たとえば、こんな感じ。
- やたら難しい専門用語や英字3文字言葉を並べ立てる
- 抽象的な言葉遣いでふわふわした表現にする
- ”これでもか!”というくらい情報量を盛る
そして「1スライド、1メッセージ」ができないときは「情報量を盛る」、つまり「1スライド、いっぱいメッセージ」になってしまっていると考えます。
ちゃんと自分で理解して、1メッセージ、作ろう!
おそらく「1スライド、いっぱいメッセージ」のとき、アタマで起きていることは、こんなかんじだと思います。
「 自分が理解していない。でも、説明しなきゃいけない → 相手にわかっていないことが見透かされちゃいけない → 自分が知っていることをアピールしないと! → たくさん情報を並べることで、知っているアピール → 1スライド、いっぱいメッセージ! 」
だから、相手に伝えるためには、自分が訴えたいことを、きちんと理解する、これが大事です。
「そんなこと、当然でしょ!」と思うかた、多いと思います。
自分が理解してないことを、人に説明できるわけないじゃない、と。
でも、これがけっこうあるんです。
その人や組織に存在する”隠れた前提”や”暗黙の了解”、周りがよく使っているからという英字3文字言葉とかとか・・・
とても尊敬するマーケティングの先生がおっしゃってました。
本やメルマガを書くとき、何かを引用する際には「必ず原典にあたる」のだそうです。そこまでしないと、情報を信用できない、とのことでした。
つまりそれくらい調べ、自分で噛み砕き、理解してはじめて、相手に伝えられる情報になる、ということなんですね。
だから、”いっぱいメッセージ”のとき、いま目の前にある問題や課題をきちんと理解していないことが大きな原因だと、僕は考えるのです。
そして、問題を解きほぐし、ひとつひとつ調べたり考えたりして、自分のことばで伝えられるくらいになることが、”理解した”といえる状態だと考えます。
まとめ
- スライド作りの基本は「1スライド、1メッセージ」
- 「1スライド、いっぱいメッセージ」のとき、自分がきちんと問題や課題を理解しきれていない。
- だから、自分自身の言葉で語れるくらいまで 、しっかり問題を理解することが大事。
ではまた!