2軸で分割する
こんばんは、くまごろうです。
スライドづくりの基本を少しぬけて、表現する方法を話し始めていきます。
表現の方法としては、図表やグラフがあります。
今回から数回に分けて、図表の使い方についてお話します。
図表はグラフ以上に自由度が高いので、オリジナリティが出せます。
でもオリジナリティと意味不明感はキレイに比例します。
独創的であるほど、聞き手は理解に時間がかかります。最悪、理解不可能に陥ります。
だから伝えたい情報にマッチしたシンプルな図表を使うことがオススメです。
ということで、シンプルだけど強力な伝達力のある図表をご紹介します。
伝えたい情報によって、図表は大きく4つに分かれます
すごくざっくりいうと、情報のスナップショットを撮りたいのか?それとも流れる様子を撮りたいのか?によって、使う図表は大きく2種類にわかれます。
そして、情報を大きな視点で見たいのか?細かく見て行きたいのか?によって2つにわかれます。
ちょっと整理してみます。
ちなみに、ここでは「2軸で分割」を使っています。
横軸に「伝えたい情報の状態」、縦軸に「情報の切り口」をおいています。
そして、それぞれを任意の2つの変数でわけています。
2軸を2つの変数でわけるから、合計4つの箱に分類できます。
この分類を言葉や数値で埋めて「どこにどういう情報が当てはまるのか?」を伝えます。
とてもシンプルな図ですよね。
そしてシンプルだからこそ、相手に伝わりやすいです。
"2軸で分割"とデータ分析について話します
今日はイントロダクションなのですが、勢い余って書いちゃいます。
”2軸で分割”を、実務での使い方を、少しご紹介します。
僕はデータ分析を行うときにも、まずは定性的に”2軸で分割”します。
そして定量的な情報を4つの箱にあてはめます。
このとき2軸と2つの変数の切り口がいいと、いい具合に4つの箱のどこかに重みが出ます。
重みが出たら、そこをさらに深く掘っていきます。
たとえば売上分析をする場合を仮定します。
売上は数量☓単価なので、横軸に数量を、縦軸に単価を置くとします。
そして2つの変数で分けるので、平均よりも大きい、平均よりも小さい、とわけたとしましょう。
そうすると、4つの箱はこういう定義になります。
4つの箱に、売上高をあてはめてみたり、該当する製品種類をあてはめたりして、違いや重みがないかを確認します。
また軸は”地域”で「西」と「東」や、”顧客性別”で「男性」と「女性」としたりもありですね。
大事なのは、データ分析で手を動かす前に、いい切り口の仮説を出すために、あらかじめさまざまな軸による"2軸で分割"です。
あらかじめ定性的に切り口を出して4つの箱を作って、そこから面白そうなことが見えそうか?を考えます。
だから2軸で分割は、1つだけでなく、いくつか作って見比べます。
そして、「なんか面白いかも」と思ったところから、情報を掛けあわせ、重みや違いを見つけ出します。
4つの箱に重みや違いが見つかったら、一番重そうなところを深掘りします。
たとえば売上分析に「製品種類」を加え、1品目あたりの売上を見るとしましょう。
すると、当然左上の「数量:大☓単価:大」が売上高は一番大きいですが、1品目あたりの売上は小さくなるかも知れません。
数は大きいけど、1品目あたりの貢献度が低いことがわかります。
一方で他の3つの箱に該当する製品のほうが、1品目であげている売上高が大きいかもしれません。
そうすると「数量があげたほうがいいか?」「単価をあげたほうがいいか?」といったことも考えられるきっかけになります。
このあたりは、今後Excelのテクニックとして関数とピボットテーブルを使って、2軸で分割が簡単にできる方法をご紹介します。
ということで、これからの数回に分けて、残りの面積図、バリューチェーン、ピクト図解、フローチャート、ロジックツリーについてお話していきます。
ではまた。