分析の第一歩は、目的を明確にして、それを意識し続けること
先日、仕事で相談を受けまして、
なるほど、僕も分析業務をし始めた頃に困ったことだったなあと思ったので、
ちょっと書いてみます。
分析で大事なことは、目的を明確にすること
数字があると、ついそれを触ってみたくなります。
目に見えるものは、わかりやすいのと、
動いてみると、何かが進んでいるように感じます。
でも、こうやってとりかかると、なかなか前に進みません。
つい気になったことを見ては、どんどん脱線していき、
時間だけが過ぎていきます。
ときに、探索的な分析をするときには、こういうアプローチもありです。
だけど、時間が限られていることがほとんどだと思います。
なので、まずは目的を明確にし、それを達成するためにすべきことを考え、
分析するというアプローチが大事です。
そのために、分析の第一歩は目的を明確にすることが肝要です。
目的を明確にするといっても、やりかたがわからない・・・
僕も最初につまづいたのが、この目的を明確にする、ということでした。
自分では明確にしているつもりでも、人に話すと「???」となることがありました。
いまになって考えてみると、足りていないところが見えてきます。
そもそも分析するということは、その結果をもって本人または誰かの意思決定を促すということが必ずあるはずです。
そうでなければ、ただの数字いじりとなりかねません。
だから、まず自分にこう問いかけます。
- これは何のためにやるのか?
- これをやることで、何を導きたいのか?
- これをおこなって、だれに何を伝えたいのか?
- これをつたえられた人に、どういう行動をとってもらいたいのか?
- これはいつまでに終えなければならないのか?
そんなに難しい問いかけじゃないんです。
5W1Hをおさえておきましょう、といったところです。
でも、このどれかがかけていると、目的があやふやになっていきます。
目的を設定したら、分析を終えるまで、それを意識し続ける
ここまでは問いかけフレームワークに従って行えばできるので、
きっとすぐに到達できると思います。
壁はこの先にあります。
分析をしている間、目的を意識し続けることです。
目的を立てても、分析に取り掛かると、あっさりとそれを忘れてしまうことあります。
そうすると、せっかく目的を設定しても、目的を設定していなも同然になってしまいます。
だから慣れるまでは、紙に書き出したり、デスクトップに表示したり、
常に自分の目に触れるようにします。
僕もいまでも分析を行うとき、手描きで目的とやるべきタスクを書いています。
やりながら、「あ、これも!」と思ったら、それをいったん手書きメモします。
ひと通りやるべきことを終えて、目的の達成度合いと照らし合わせながら、
手書きメモした「あ、これも!」がさらに目的達成に有益ならば行うし、
そうじゃないなら行わない、といった感じです。
ぱっと思いついたことって、時間が経ってみると、大したことじゃなかったりすることもあります。
その逆もしかりで、時々筋の良い仮説が出てきたりもします。
人は思いついたこと=突然、興味が極大化したことに、つい釣られてしまいます。
だから、それをいったん納めるためにも、メモっておきます。
そうしないと、その「つい」にばかり時間を取られ、前に進めなくなるからです。
分析の話題なのに、まったく数字が出てこないのですが、とても大事なことであり、そして初めたばかりのかたが、つまづきやすいことなので、とりあげてみました。
では、また。