くまのつぶやき

かんがえる、きめる、はかる、つくる、つたえるにまつわるスキルやテクニックを書いてます。ときどき、はたらきかたとか、気になったこととかも。

読む人の呼吸を意識して、文章を書く

こんにちは、くまごろうです。

仕事やプライベートで、メールやチャット、メッセンジャーなど、
文章を書く機会があります。

今回はそんなときに、伝わりやすくなる書き方をご紹介します。

読む人の呼吸を意識して書く

数年前に通っていた学校で、
とても文章が読みやすい先生がいました。

その先生のメールは、どんなに長文でも、
とても読みやすく、頭に入ってくるのです。

その先生がクラス修了の日に教えてくれたことが、
「読む人の呼吸を意識して、文章を書く」です。

たとえばこんな文章はどうでしょう。

「今日朝起きて顔を洗って歯を磨いてご飯を食べて、
 着替えてたら修学旅行のお金を用意し忘れていて、
 お母さんにお願いしたら現金がないから、
 ATMに行かないといけないと怒られて、
 とても散々な朝だった。」

窒息ぎりぎりな感じじゃないでしょうか?

そして、ポイントがちょっとわかりづらいかもですね。

これを読む人の呼吸を意識して書くとこうなります。

 今朝はとても散々な朝だった。

 朝起きて、顔を洗って、歯を磨いて、ご飯を食べた。
 その後着替えてたら、
 修学旅行のお金の用意を忘れたことに気づいた。
 お母さんにお願いしたら、現金がないと言われた。

 朝からATMに行かないといけないと怒られた。

 だから今朝はとても散々な朝だった。

いかがでしょうか?
たぶん後者のほうが読みやすいと感じると思います。

では、読み手の呼吸を意識して書くポイントをご紹介します。

文章は短文で区切る。

句点がなかなか来ない文章は、
読みづらいです。

息が詰まってしまいます。

だからなるべく短い文章で
句点に辿り着けるようにします。

1行に書ける文字数にもよりますが、
僕は2行以上続く文章は長い
と思うようにしています。

3行に差し掛かると、けっこう理解が大変です。

だから2行目後半になって句点が来ない時は、
いったんそこで切れる文章にします。

そして接続詞を使って、次に言いたいことにつなげます。


ところで「永遠の0」の百田尚樹さんは、
意識して短文で書かれている、
とテレビ番組でおっしゃってました。

百田さんの小説は、
長編でもすらすら読めますよね。

戦争の歴史や、ハチの生態など、
知識が必要な小説でも、
すっと入ってきます。

文章が短いことが、読む人の理解を促進し、
長い作品でもすーっと読めるのかも知れないですね。

少し呼吸をとってもらいところで、空の改行を入れる。

だらだらーっと続く文章だと、
読む人は、ひたすらインプットに没頭します。

その結果、自分で咀嚼するのは読み終わったあとになります。
長い文章だと、前半を忘れている可能性が高いです。

だから、ある程度のところで、空の改行をいれます。

こうすることで、一呼吸ついて、
そこまでの文章を塊として捉えてくれます。

空行をいれると、そこまでの塊をいったん頭に落として、
読む人の解釈の時間をとれます。


たとえば会話でも似たようなことがありませんか?

だーーーーーっと立て続けに話されると、
論理的な説明でも、
何が言いたいかよくわからないって。

だから、会話では「間」が大事なんです。

「間」をとることで、聞き手が咀嚼する時間を作れます。

文章では「間」を空行で表現します。

大事なところでは2行分の空行を入れる

文章のなかで、特に目を止めて欲しいところは、
その前後に空行を2行いれます。

そうすると、前後2行ずつの空行がある文は、
文章の中で浮かび上がる存在になります。

浮かび上がると、目立つので、
読む人はそこが気になります。
そのうえ、前後は空行なので、
その文に意識を少しの間、傾けておけます。

だから、文章のなかで伝えたいメッセージは、
前後に空行を2つ入れて、
読む人がしっかり受け止め、咀嚼できる時間をつくりましょう。



読む人の呼吸を意識する=短い文章で、空行を織り交ぜるは、
メールで練習しやすいです。

心がけるだけで、仕事のメールが相手に伝わりやすくなります。

ぜひぜひお試しください~

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