折れ線グラフ
こんにちは、くまごろうです。
今回は折れ線グラフです。
いろいろな場面で使われているので、多くのかたに馴染み深いと思います。
折れ線グラフの使い方
- 分析対象について、時間の移り変わりによる変化をみたいとき
折れ線グラフのサンプル
今回も総務省さんの調査が出典です。
ちょっと古いですが、平成12年の貯蓄動向調査から、1959年から記録されている世帯の年間収入の移り変わりを折れ線グラフにしています。
”年間収入”を分析対象として、1960年から2000年までの”移り変わり”を表しています。
折れ線グラフにすると、1970年代の収入の伸び方、そして1980年代後半のバブル期の伸び方がすごいなあと感じます。
特に1970年代は100万円ちょいで始まって、500万円弱になっているわけで、年間収入が5倍くらい増えたとも見て取れます。
さてさて、折れ線グラフは1つの分析対象について観察するためにも使えますが、別の分析対象と比較することで、それぞれの違いを際だたせることもできます。
同じ調査に貯蓄額が掲載されていました。
これをすべての世帯=働いていない人だけの世帯と働く人がいる世帯のすべてと、勤労世帯=働いている人がいる世帯で比較しています。
1970年くらいまでは勤労世帯の1世帯あたり貯蓄額と、全世帯でみた1世帯あたり貯蓄額に大きな差はありませんね。
でも時間が経過とともに差が大きくなります。
1980年代後半、全世帯と勤労世帯で折れ線の”角度”がちがっています。
全世帯のほうが鋭くあがっています。
そして2000年を迎えるときに、全世帯は貯蓄がある傾向にあり、勤労世帯は下がる傾向にあります。
情報を折れ線グラフにするだけで、2つの分析対象の間に、時間の経過ともに起きた変化を表現できます。
そして表現した情報から「それはなぜだろう?」という仮説が生まれ、さらに深く分析するきっかけとなります。
では今回のまとめです。
まとめ
- 折れ線グラフは分析対象について、時間の移り変わりによる変化をみたいときに使う
- 複数の分析対象について、時間の経過とともに起きた変化、その差をみるときにも使える
それではまた。