くまのつぶやき

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ピボットテーブルの便利機能「データのないアイテムを表示する」

どうも、くまごろうです。

 

ゲッティイメージズさんが画像埋め込みを開放してくださったので、さっそくつかってみました。

 

「なんでバスケ?」。ピボットだからですorz...すみません、オヤジギャグで。

 

と、前置きはさておき、今日はExcelのピボットテーブルにExcel2010から追加された便利な機能をご紹介します。

グラフ作成と合わせて使うと、その便利さ加減が染み渡ります。

ピボットテーブルにデータのないアイテムを表示できる!

ピボットテーブルはデータ分析でよく使います。

お手軽にいろいろな切り口からデータを集計できるし、グラフの元データとしても使いやすいです。

ただ、難点がありました、Excel2010までは。

たとえばこんなデータがあります。

 

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これをピボットテーブルにして、「月別で店舗別の品物の販売数」をみるとこうなります。 

f:id:kumabro:20140309165051p:plain

 

これで月別で店舗ごとの売れた品物の数がわかります。

これはこれで使える数字です。

では、この値を別シートにコピペして、店舗別の販売数グラフを作るとします。

まずは横浜店から。 

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 このグラフの書式をそのままにして、川崎店のグラフを作ります。

手っ取り早い手順は、横浜店のグラフをコピペして、川崎店のグラフを選択状態にします。

そして横浜店のデータ範囲(青いところ)を川崎店の販売数に移動します。

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そうするとグラフはこうなります。

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横浜店では棒グラフの青色はイチゴをあらわしていました。

でも、川崎店にはイチゴの販売実績がなく、オレンジが最初の売れた品目なので、青色はオレンジに使われています。

みかんの色も横浜店とは違う色になりました。

 

ピボットテーブルは便利なのですが、すべての切り口でデータが揃っていないと、その後の加工で使いづらかったのです。

 

そこで「データのないアイテムを表示する」が効いています。

この機能をオンにすると、同じピボットテーブルがこのように見えます。

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川崎店、品川店で、売れていない品目が追加されています!

このデータを元にすれば、1つの店舗でグラフを作れば、それを使いまわせます。

この例では3店舗=3つの切り口からグラフを作るだけでいいですが、実際の分析ではもっとたくさんのグラフを作ります。

そういうとき、編集の手間が最小限にできるので、この機能はとても便利です。

 

「データのないアイテムを表示する」の手順

1.ピボットテーブルの適当なところを右クリックしてメニューを表示します。

2.「フィールドの設定」をクリックします。

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3.ポップアップメニューの「レイアウトと印刷」をクリックします。

4.「データのないアイテムを表示する」をチェック状態にします。

5.OKボタンを押します。

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これで、データのないアイテムもピボットテーブルに表示されます。

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ピボットテーブル自体が便利な機能で、この機能によりデータの照らし合わせもすごく楽になります。ぜひぜひ活用してみてください-。

 

ではまた。

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