くまのつぶやき

かんがえる、きめる、はかる、つくる、つたえるにまつわるスキルやテクニックを書いてます。ときどき、はたらきかたとか、気になったこととかも。

「苦手な野菜の数と年収は比例する」という記事を見て思ったこと

仕事柄、調査結果に基づいた情報をみると、ちょっと「イラッ」とすることがあります。

そういうことはしょっちゅうなので、いちいちあげつらってもキリがないのですが、今回は久方ぶりに書いてみます。

ほう。。。

boncurry.jp

タイトルからして「ほんとか?」と思うのですが、そのなかでテレビ番組にも出て来る教授の方がこんなことをいってます。

野菜嫌いな人は年収が低いというデータも出ています。食べ物の好き嫌いは、小さい頃のしつけが関係してきます。厳しくしつけをする親に育てられた人は素直に伸び、高収入に繋がるのではないでしょうか。 

すごいなあ。。。

さて、ここまでいいきってしまう調査ですが、回収しているのは416サンプル。対象は20歳以上の未婚の男女。

おそらく20代から50代まで10歳刻みで50サンプルずつの均等回収。2サンプルずつ余剰をとったという感じでしょう。

その結果がこちら。

http://boncurry.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/graf2.jpg

あ、たしかに「嫌いな野菜0種(好き嫌いなし)」のほうが「嫌いな野菜5種~6種」よりも年収200万円未満が数が少ない。。。ようにみえます。

だけど、これが比較して良いのか?が数字を見る上で大事なことです。

だって「嫌いな野菜0種」と「嫌いな野菜5種~6種」がそれぞれ何人なのかがわからないのですから。100人のうちの何%と10人のうちの何%では、重みが違いますものね。

だけどこの数がわからない。わからないならヒントを探す。

ということでもう一つのグラフを発見。

http://boncurry.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/graf3.jpg

男女別の嫌いな野菜の種類の数のグラフです。

おそらく男女均等に回収しているので、ここから逆算していくと野菜嫌い数別のサンプル数が見えてくるはず。

ひもといていくと...

男女均等に回収しているなら、男性208サンプル、女性208サンプルとなるはず。

この値に、それぞれのパーセンテージを掛け算してあげると、こんな数字になります。

  男性 女性 全体
0種 66 69 135
1種~2種嫌い 70 90 160
3種~4種嫌い 51 39 90
5種~6種嫌い 19 8 27
  206 206 412

合計が412になってしまうのは、比率をかけて整数化していてあわなくなっているという感じです。

それで、わかったことは、「好き嫌い0種」が135サンプルで、「5種~6種嫌い」が27サンプル。実に4倍のサンプル数の差

分母にこの差があったうえでの比率の差を「年収に差がある」と言い切ってしまっている。

年代別の未婚率に基づいた回収とかしてないと思いますが、それでもいちお独立性の検定とかやってみたところ、「野菜嫌いと年収に関係はない」という結果になりました。

なのに、思いっきり「野菜嫌いと年収に関係があるんではないでしょうか?」と限りなく関係がありそうな素振りで言ってしまっている。。。

この会社もこの教授も大丈夫か?

さて、好き嫌いを聞いている野菜とは?

じゃがいも、にんじん、たまねぎ、トマト、きのこ類、ブロッコリー 

聞いている野菜としての網羅性ではどうなんだろう???半分が根菜だし。

糖質という観点からいくと、きのこ類とブロッコリー以外はむしろ体によくないもの。となると体によくないものを食べるほど、年収が高くなるということかしら?

カラダに良くないものを食べて年収をあげたいか。。。うーん、悩ましいですなあ。

Excelの「*」を使った置換が便利

データを処理していると、ときどき「余計な文字」が混じっていて、じゃまになることがあります。

そんなときは「余計な文字」を空白に置換していくってことをやるんですが、似たようなパターンなのに、1つずつ消していくのが面倒に感じます。

そうしたときに使えるのが「*」を使った一括置換です。

たとえば、こんなデータがあるとします。

f:id:kumabro:20170818131504p:plain

このあたまの「01.」とかを消したいとします。

#これを消してないままフリーアンサーデータを共有したら「この01.ってどういう意味?」というそんなこと聞くか?という質問を受けたことあります。

普通は「01.」を空白にして、「02.」を空白にして...と作業を繰り返すと思います。

だけど、この方法を使えば一発です。

f:id:kumabro:20170818131706p:plain

検索する文字列に「0*.」と入力し、あとは左下の「すべて置換(A)」のボタンを押すだけ。

「*」はワイルドカードといって、任意の文字列を意味します。

この場合「ゼロのあとの1文字はなんでもよくて、そのあとにピリオドが来てたら検索する文字列にマッチするよ」となります。

置換した結果はこちら。

f:id:kumabro:20170818131915p:plain

1度の操作で、全部置換できました。

 

プレゼンテーションで使えるフリー画像素材を提供しているサイト

最近、プレゼンテーションで画像を多く使うようになってきました。

うまいこと画像を使えると、自分の考えやイメージを相手に一撃で伝えられるようになります。

だけど手元に画像がないことや、ほしい画像は有料だとか、困ることが多かったです。

なのですが、最近はいろいろとフリーで使える画像を提供しているサイトがありまして、最近よく使うようになりました。

ということで、僕が普段使っているサイトをまとめてみます。

Pixabay「大量の写真のなかから、日本語で検索できます」

タイトルにもあるように100万点以上の素材が使えます。商用利用もできるし、クレジットを書く必要もありません。

会員登録しなくても、CAPTCHA(あの、へんてこな画像を見せて、数字とか英文字をいれるやす)を入力すればダウンロードできます。

日本語でも検索できるので、とても使いやすいです。

Unsplash「美しく幻想的な写真を探すなら」

pixabayもきれいな写真が多いのですが、Unsplashはさらに美しい画像や、幻想的であったり、現実を離れた感じの画像が多いです。

背景画像として美しい風景とか、人を含まない物体の画像などを探すときに、よく使っています。

残念なのは日本語で検索できないので、検索ワードはGoogle翻訳などを使って、英語にして検索するところですね。

ぱくたそ「日本人モデルの写真を探すなら」

ぱくたその素敵なところは、モデルさんに日本人が多いことです。

ビジネスシーンやワークショップのスライドを作る時に、聞き手が日本人のときに、人物写真が日本人のほうが現実感があって受け要られやすいかなと感じます。

さまざまな人物の表情や動きが欲しいとき、ぱくたそはとても重宝します。

いらすとや「写真ではなくイラスト素材を探したいときに」

写真素材を使うことが多いのですが、ときどきイラストも使いたくなります。

そんなときに役立つのがいらすとや。

ほんわかしたイラストを探したい時、すごく重宝しています。

フリー素材アイドルMIKA☆RIKA

最近いろいろなメディアでとりあげられていますね。

女性のいろいろな表情やポーズがほしいときに活用させてもらっています。

 

画像を上手に活用して、さらに伝わりやすいスライドをつくっていきましょう~

AppleTVでHuluを見ていた人は、新型AppleTVはまだ様子見がおすすめ

新型AppleTVを買ったのですが、Huluがアプリとしてダウンロードできません。

Hulunoホームページをみると

2015年10月よりApple様より発売されております「新型Apple TV (第4世代) 」は、現時点ではHuluに非対応となります。
※内蔵されているアプリケーションはアメリカ版Huluのアプリとなり、日本のHuluのサービスはご利用いただけません。

現時点での対応詳細につきましては未定となりますが、今後日本のHuluにも対応できるよう努めて参ります。

尚、第3世代のApple TVは引き続きHuluをご利用いただけます。

とのこと。

「努めて参る」じゃなくて「いつまでにやるか」を知りたい。

すごーく、がっかりです。

これを機に、Netflixに乗り換えるか。

スライド作成力をつけるおすすめの本

「どうやったらプレゼンがうまくなりますか?」
「なにかおすすめの本はありますか?」
と聞かれることがありました。

プレゼンって、

 1.相手が望むことを知り、
 2.相手に動いてもらうメッセージを作り、
 3.それをわかりやすくスライドで表現し、
 4.きちんと喋って伝える

という4つの要素で成り立っています。

それで、この4つの要素が全部詰まっている本を、
僕は知りません。

特に世の中に出回っているプレゼン本は、
3か4に集中しているような感じだな、と。

しかも4に至ってはスティーブ・ジョブス
TEDで占められているような感じがします。

付け加えると4はその人自身のスタイルを見つけることが大事なので、
僕はけっして「スティーブ・ジョブスの・・・」といったプレゼン本は
おすすめしません。

あのスタイルはスティーブ・ジョブスだから成り立っているわけで、
そうじゃない人がやると、ただ見ている側に全身に痛みが駆け抜けるだけですorz...

だけど、勇猛果敢にあのスタイルに躍りかかる人が後を絶たず、
マーケティング系のセミナーでは、寒さが死屍累々...

なにはともあれ、4のプレゼンテーションスタイルについては、
自分で試行錯誤し、回数を重ねるのが手っ取り早いです!

痛い思いを積み重ねるのが近道!!!
なので、とにかく場数を踏める環境ならどんどん踏み込んでいく。
場数がないなら自分で創り出す!という勢いでいきましょう。


ということで今回は「3.わかりやすくスライドで表現」に絞ります。

わかりやすくスライドで表現するには、図表が書かせません。
文字だけのスライドなら、Wordで十分。

なので図表づくりに効く本をご紹介します。

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

複雑な数字データをいかにシンプルに図表で表現するかに
特化しています。
さまざまな例をもとに実際にグラフ表現を紹介しているので、
どう表現するか迷った時にリファレンスとしても使えます。

マッキンゼー流 図解の技術

マッキンゼー流図解の技術

マッキンゼー流図解の技術

さまざまな図表の例と解説が載っています。
特に途中に掲載されているさまざまな局面で使える
サンプル図の量は圧巻です。
これもリファレンス代わりに使えます。

プレゼンテーションZEN

プレゼンテーションZEN 第2版

プレゼンテーションZEN 第2版

プレゼンテーションの準備段階から解説している点と、
シンプルさを重視している点でとても参考になります。

大事な情報をいかにシンプルに強調して伝えるという
スキルを身につけられる一冊です。

ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

スライド上のオブジェクトの配置から色使いまでを
教えてくれる本です。

デザイナーではない人が対象なので、
ビジネスパーソンパワポを使いはじめるときに読んで、
これに沿ってスライドデザインするだけでも、
かなり見やすいものに仕上がると思います。


ほかにも思い出したらちょこちょこ追加していってみます。

では!

分析の第一歩は、目的を明確にして、それを意識し続けること

先日、仕事で相談を受けまして、
なるほど、僕も分析業務をし始めた頃に困ったことだったなあと思ったので、
ちょっと書いてみます。

分析で大事なことは、目的を明確にすること

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読む人の呼吸を意識して、文章を書く

こんにちは、くまごろうです。

仕事やプライベートで、メールやチャット、メッセンジャーなど、
文章を書く機会があります。

今回はそんなときに、伝わりやすくなる書き方をご紹介します。

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